ハローワーク通いまとめ

FIRE

 この記事は、以下の条件を持ったブログ著者が、途中で就職したりせず90日分の失業保険を貰いきってみた体験談の全て終わった後の感想記事です。
 ハローワークの手続きに必要な書類や求職活動のつくり方など実益重視な記事は、下記の記事まとめページよりご覧ください。 ↓

失業保険金の金額について

 再就職手当や延長給付に該当せず、最初に設定されていた90日分だけを全部貰いきりました。
失業保険の金額が満足いくものかは、退職前のお給料や、その方の金銭感覚次第と思いますので、あくまでも私の感想とはなりますが、手続きの面倒さや給付まで時間がかかるという仕組みというマイナス点があっても、失業保険はありがたい収入でした。

いただいた失業保険金額

退職前のお給料など

 私は、高卒で18歳から事務職正社員で働いて、27歳まで同じ会社に勤めていました。

 お給料はその地方の平均~やや低めとなります。ボーナスだけは高かったので、退職前年の源泉徴収票における支給金額(税引き前)は500万ちょいです。
 毎月の手取りは最後の年で18万前後です。20歳になるまでは余裕で手取り15万を切っていました😭
 20歳過ぎたころに職務の資格が必要になるので、それを取得してお給料に手当が加算されてちょっと高くなる仕組みでしたが、会社独自の資格で外では全く役に立たないのが難点です……終身雇用を前提にした古めの会社ならではのシステムだと思いますが、今は退職者が毎年出てるので改めればいいのに……。
 その地域での平均は超えていたと思いますが、同職種と比べると月給は低めだったと思います。iDeCoをフル活用して所得税の天引き額を減らしまくってのこの手取りですからね……。

 失業保険の金額は、退職前6か月間のお給料で決まってくるそうです。残業代も含まれるそうですが、私の退職前年はあまり残業が発生せず、ひと月に10時間もなかったので、その要因で金額が変動しているということはなさそうです。

 諸事情により少しぼかした伝え方をしていますが、同じくらいのお給料をもらっていた方は、私と同じくらいの手当額になるかもしれません。参考になりますかね?

失業保険の金額

 そんな感じのお給料事情で失業保険を受給したところ、日額5,717円×90日分でした。(※なぜか8月から金額が上がって最終的に5,768円になりましたが、そんなに変わらないですね。)

振込額をまとめてみるとこんな感じ。

7/4認定   7/8振込  16日分  91,472円

8/1認定   8/5振込   28日分  160,076円

8/29認定  9/2振込   28日分  161,504円

10/24認定 10/28振込  18日分  103,824円

 最後は、本来9/26認定の予定だったのですが、私用で認定日にハローワークへ行くことが出来ず、1か月ほど認定と支給が遅れています(100%私の責任のやつです)。
 認定日は28日ごとに設けられており、その前日までの支給対象期間の日数分が支払われるので、90日分の支給を受けるなら、4回になるのが基本のようです。最初にまとまった金額が入らないのはちょっと困りものですね。

 というわけで、90日分 合計516,876円が、私がもらった失業保険の金額です。

 雇用保険にはこの失業保険以外でお世話になることが無かったため、正直9年間徴収されてきた額を思うと、雇用保険に入らずに自分で投資に回せてたら、面倒な手続きもなくもっと大きなお金になっていたのに……と不満に思う気持ちはあります。
 しかし、保険は助け合いですし、もしこれまでに怪我や病気になっていて傷病手当などを貰うことになっていたら、その時は生活も困窮していたでしょうからとても助かっていたと思うので、これは恵まれた立場からの文句ですね。

 退職後の日々の助けとしては、残念ながら私は一般例ではないので(ブログタイトル参照)。ただ、退職後は税金の支払いが相次ぎ、さらに割引に釣られて2年分前納などをしていたので、実はiDeCo(自分で積み立てる年金的なもの)の掛け金額なども含めると、4月~10月の失業保険手続き期間に貰った失業保険金額よりも税金と拠出金の方が高額というオチになりました。
 ふざけんなよもぉ!

 でも、間違いなく「あって助かった給付金」です。

失業保険を貰った期間について

 2024年3/31に退職して、退職後に発行される必要書類が揃い次第即手続きを始めましたが、自己都合退職のため、2か月間の待期期間が発生し、……結果、失業保険を貰いきるまでに約半年かかりました。

 期間の長さについては人によって思うところは異なるでしょうし、私の場合はあくまでも雇用保険の基本給付(失業保険のこと)しか使わなかったので、同じように失職してハローワークのお世話になる中でも再就職手当や職業訓練校に通って延長給付を受けた人たちとは雇用保険に対する感想も異なってくると思います。
 さらに言えば、私は再就職の意欲が高くはなく、最初から「相当いい求人を見つけない限りは失業保険を全部貰いきってやるぞー!」という意図を持っていたので、厚生労働省側としては失業保険あげなくてもいいんじゃない?って人物であり……。そういう人間には貰うハードルを上げて金額は少なくなるような制度は、制度として優秀だとは思っています。昔は、雇用保険の制度の穴をついて「半年働いて、半年失業保険を貰ってプラプラしながら生きる」なんてことが可能だったらしいのですが、現在はそれも出来ないよう制度が改善されていて、給料から雇用保険料を天引きされてきた身からすると、よくやった!って感じです。
 私だって、保険料を払ってきた分貰えるものは貰ってやるぞとは思っているものの、悪質な受給がしたいわけではなく……制度に従うことに異論はないんです。

 その上で言わせていただくと、長くて面倒でした……!

カレンダーでふりかえるとこう

 9/26の認定日にハローワークへ行けていたら、ほぼ半年で済んだのですが、行けなかったので1か月延びて半年越えですね。
 失業保険を貰い終わる日については、給付日数が何日かで変わるのは大前提として、ハローワーク側から指定される「認定日」がいつなのか地味に影響が大きいのではないかと思います。対象期間が過ぎても認定日が来なければ振り込みされませんからね。メンドーな仕組み!

失業保険受給期間中の過ごし方

 私は、失業保険受給期間中は(も)仕事は一切しませんでした。失業保険の受給には「失業の状態」であることが条件となっていて、再就職や起業はもちろん、アルバイトや家族の仕事の手伝いなどでも金銭的報酬が発生する行為には厳しい制限があります。

 失業保険がもらえない、あるいは減額になるリスクがあり、そうならないよう調整しながら働くのも面倒だったので、私は期間中は全く働かないことを選びました。このブログでも収益化は失業保険受給が終わってから始めました。
 受給期間が終わった今は、年始年末アルバイトなど、やってみたいと思っていたことをちょこちょこ始める予定で動いています。

 失業保険を受給しながら、自分でも働いて日銭を得るというのは、規則が厳しい分面倒だと思います。もともと失業保険という存在は、失業後の生活費を気にせずに就職活動に専念するための手当であるため、働かれるなら本末転倒そういうわけなので、受給している以上アルバイトなどに障りがあるのは仕方がないかもしれません。
 ただ、上で紹介したように失業保険としてもらえる金額は、独身一人暮らしの生活費と考えてギリギリの金額ですし、税金等の支払いも入ってくるので、失業保険金だけで生活するのは難しいと思います。特に、自己都合による退職で最初に数か月の失業保険が払われない期間が設定されている人や、貯金が0の人には厳しいです。

 
 失業保険はあくまでも補助的なものと考えておいて、退職前には当面の生活費を貯金しておかないと、生活費の不安なく就職活動に取り組むというのは夢物語ではないか……というのが、実際に失業保険を受け取って、半年何も働かずに生きてきた筆者の感想になります。金額は毎月の生活費によって異なるでしょうが、税金の支払いや、再就職のために引っ越す必要が出てくるなどの不測の事態を考えると150万程度が最低ラインかな。ソースのない適当な計算にはなりますが(笑)なんにせよ、退職前にある程度準備をしておかないと、失業保険だけで悠々自適な生活は難しい……。
 退職は計画的に!ですね。

ハローワーク通いについて

 私の場合は、職員さんのあたりがよかったのか、全体的にスムーズに手続きができました。むしろ楽しんでいました。
 半年間ほど毎月のように通うのは面倒でしたが、案内板などが分かりやすく、手続きの場所や仕方に迷うことはなかったので、振り込み額を見て「認定日にハローワークへ来るだけでこんなに貰えるなら得だなぁ」と思っていましたし、自分ルールでハローワークへ行った帰りに近くのカフェに行くご褒美時間を設けていたのでルンルンで通っていました。

 ハローワークへ通う前は、失業保険を限界までもらう無職には風当たりが厳しいだろうなと思っていましたが、実際に通ってみるとよい意味で事務的に処理してもらえて、精神的に楽だったというのも、気負いなく通えた大きな理由です。

 

求職活動について

 ハローワークでの手続き全般に思っていることなのですが、「やるのは面倒、やることは楽」でした。

 私が行った求職活動は、全期間を通して②の職業相談と⑤の民間就職サイトに登録すれば簡単に視聴できるオンラインセミナーの2つだけでした。

 もっとも楽(感想には個人差があります)な求職活動を調べておこなったおかげで楽でしたが、面倒だと思ったこともそれなりにはありました。

職業相談

 ハローワークへ行って、職業相談ブースで職員さんとお話すれば達成するものです。自然に相談内容が生まれない場合は拵える必要がありますが、下記のリンクで紹介している方法で簡単に作れます。

 ハローワークへ行きさえすれば5分もかからず終わる活動なので、認定日などでハローワークへ行く用事があるときについでにこなす分には大変便利な方法でした。

 ただし、私のように失業保険をめいいっぱい受給した人間にとっては、後半ちょっと心理的に使いづらくなった方法でした。長く就職できていないこと、および、活動が最低限なこと(※職業相談時に渡す雇用保険受給資格者証に記録があるので、少なくともハローワークでの活動が最低限なことはバレます)を咎められたりはしませんでしたが、自分自身がだんだんお時間を取らせるのが申し訳なくなり……。
 まぁ、使えるときは使うということで8月まではしっかり使っていたのですが、10月の認定日は職業相談を避けていました。

 いわゆる「気にしい」の人や、そもそも他人と話すことの心理的負担が大きい方には、オンラインセミナーの方が向いていると思います。

 職業相談を求職活動として多用するのに向いている方は、そもそもハローワークに相談したいことがある方や、基本はやる気なしでもちょっと再就職について迷っていて人に話を聞いてもらいたい方、とにかく短時間で求職活動実績を作りたい方、ハローワークと家が近い方あたりかなと思います。
 それ以外の方は、認定日にハローワークへ行くついでに職業相談をしておくと1つ求職活動実績が埋まるから、あと1つは他のことをしてみる、くらいの認識でいいかなと思います。

オンラインセミナー

 民間の求職支援サイトなどのオンラインセミナーを開催しているところに登録して、自分の予定と合う日時のものに応募して、1時間~3時間程度のセミナーを自宅で視聴ればOKの求職活動です。

 民間求職支援サイトなど、詳細はこちらから↓

私はdodaで登録しました。キャリアコンサルタントさんとの面談を求める電話がちょこちょこかかってきて面倒でしたが、オンラインセミナーの視聴に関しては何の障害もなくできていたのでオススメです。

 キャリアコンサルタントさんとの面談というのは、dodaに登録すると数日内に登録した番号にかかってくる電話で案内されるもので、スタッフさんはどうにかこうにか面談を組ませてこようとしてきます。面談の義務はないそうなので、私はコンサルタントさんの時間をムダにするのはと思いお断りしました。ただ、その後も定期的にメールで「面談しませんか」というお誘いがきて、半年近くたったころにもう一度電話もきました。
 オンラインセミナーは、就職意欲が薄くて人見知りの方におススメな求職活動実績のつくり方だと思うのですが、これがあるのが大きいデメリットです……。dodaはキャリアコンサルさんを通した就職あっせんが得意なようなので、他のサイトだとまた違う対応かもしれませんが。

 流れでもう1つ悪いところを言うと、セミナーによっては視聴時間が長いことが挙げられます。短いものであれば1時間のセミナーもありましたが、毎月開催されているとは限らないので、タイミングが悪いと長いセミナーを耐えなければならなかったりもします。
 くわえて、注意点として、セミナーにはまず参加申し込みが必要なので、ギリギリになってから受講したいと思っても申し込み締め切りが過ぎていてできないことがあります。また、オンラインのため参加者は何百人規模ですが、一応人数制限もあるようなので、早めに申し込まないと希望のセミナーが受けられない可能性はあります。

 私は、忘れないように認定日にハローワーク内でdodaにアクセスしてセミナーに申し込む習慣をつけていたので、申し込み忘れのトラブルは経験せずに済みました。
 また、dodaで開催されているセミナーは勉強になるものが多く、2時間半のセミナーを視聴した時も体感時間はあっという間でしたので、視聴時間を苦痛に感じることもありませんでした。珍しい経験ができた!という感じ。

 なので、結局のところはオンラインセミナーへの向き不向きで大変さは変わってくると思います。
 就職支援サイトはハローワークと得意不得意が異なる就職支援で、県外の求人も見ることができたり、優良な求人が多かったり、オンラインで履歴書が作成できたりと、いろいろな利点があります。なので、ちょっとでも就職を検討されている方は登録して、とりあえず一度オンラインセミナーを受けてみてから、自分に合っていたら使い続けてみたらいいかと思います。

ハローワークのセミナー

 私はタイミングが合わず参加しませんでしたが、ハローワークでもセミナーが行われています。ハローワークが主催するものだったり、ハローワークが場所を貸して民間企業の説明会が行われたりなど、内容もさまざまで面白そうでした。
 セミナーへの参加が苦ではなく、ハローワークが近い方はこちらも求職活動実績になるのでやってみると興味深い体験ができるかもしれません。

完全無職・失業保険受給 の期間を終えて思うこと

 とりあえず、「終わったー!」と思っています。
 それなりにハローワークまで距離があるところに住んでいるので、もう定期的な通所がないことには幾ばくかの開放感を感じますね!!
 同時に、失業保険という定期的な収入を失って、ハローワークに通うという「やること」を失って、これからは何をしてもいいという途方もない自由が広がっていることに、やっぱりすこし、足がすくみます。自由すぎると何をしていいか分からなくなるのは日本人の気性だと聞いたことがありますが、私自身もその感覚は持っているとよく分かりました。
 もちろん、これを『自由』と言えてしまっている自分はだいぶ恵まれていると分かっています。今の自分は資産的余裕があるので、イメージ映像は草原です。本来なら、……5年くらい前の私が同じように退職していたら、定期的収入を失って、貯金の減り具合から逆算するといつまでには定職を見つけなくてはいけなくて……という状態だったと思います。その場合、失業保険の受け取り期間が終わった先のイメージ映像は1m先は暗闇の荒れた土道だったであろうことは痛いほど理解していますので。

 なので、私の感想は理解不能な方の方が多いものになります。

 でも、やっぱり私の状況でも、一般的な再就職にかかる期間を逸脱してしまっていることや、今後何をしようか具体的に決め切れていない現状に、少しだけ焦燥感は覚えています。
 新しいことを初めてみたいと思って退職後に始めたこのブログは、収入源として期待はしていません。これまでの自分の更新頻度などを見ると、プロブロガーはムリだなぁとひしひし感じました(笑)。ブログは備忘録も兼ねた、自分の文章を書くのは楽しい!という趣味欲を満たす存在だと割り切りますが、これも成長のひとつとして、今後の自分のやりたいことを見つけたいなと思っています。
 とりあえず、これで失業保険についての記事は完結になりますが、また次のテーマでちまちまブログは更新していきますので、もしご興味のある方がいらっしゃったら、また覗きに来てください。

 それでは。

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