この記事を読んで分かること
・雇用保険説明会とは
・雇用保険説明会へ持っていくもの
・雇用保険説明会でもらう書類、受ける説明
・どのような流れだったかの実体験レポート
この記事を書いている筆者↓
ここまでの流れ
詳しい内容を知りたい方は左下の前回の記事、全体のまとめは右下のリンクよりご覧ください。
私は3/31に退職し、4/1より無職となりました。失業保険は90日分もらえる算段で、必要書類が揃った翌日の4/11、私にできる最短の日付で失業保険受給のための手続き1回目を終えました。
上記の手続きを、「求職申込と受給資格の決定」といい、手続きをした日から7日間は「待期期間」となります。この期間は、失業保険をもらえる日数とは無関係に全員に課されるもので、期間満了まで必ず失業の状態である必要があります。これに反した期間中のアルバイト等は失業保険の受給を遅らせる原因となってしまいます。
私はもともとしばらく仕事をする気がほぼなかったので、この期間は全く問題なく「無職」の状態でゴロゴロしていました。
そして、1週間少し後の4/19に、ようやくハローワークから指定された会場で雇用保険説明会の日になったので、失業保険をもらうための2歩目を踏み出すことが出来ました。
これでまだ3か月近く失業保険もらえないってホントッ?!(※私の場合給付制限期間があるからです)
雇用保険説明会とは
Q1 何のために行われるのか
ハローワーク側からすると、受給者に手続きの進め方や就職活動などの重要なことをまとめて説明するため、および渡せる人には失業保険の受給に必要な書類を渡すために行っています。
私たち求職者の立場的には、上記の説明を受けて書類を受け取るためという目的の他に、そもそも「失業保険を受給するための条件」と思っていいと思います。
失業保険の受給には、一定期間ごとに設定される認定日までに、初回は1回、2回目からは2回の「求職活動」というものをこなす必要があります。
そして雇用保険説明会への参加は、その求職活動の1回分として認められています。原則として雇用保険説明会は初回の認定日の前に参加するものです。なので、説明会に参加しておけば、初回認定日まではそれ以外の求職活動、例えば「職業相談」だったり「資格取得試験受験」だったり「企業の面接を受ける」だったりの面倒な活動をする必要がありません。
また、雇用保険説明会への参加は規約上失業保険の受給を受けるための絶対条件ではありませんが、ハローワーク的には「参加しておかなければいけないもの」のようです。
別の方のブログで、雇用保険説明会があることを忘れてすっぽかしたという記事を読みました。それによると、すっぽかしても(悪質でなければ)罰則などはないようですが、ハローワークに連絡すると「ではこの日に行ってください」と新たに再設定された日付を通告されたと書かれていました。たぶんどれだけすっぽかし続けても「じゃあ行かなくていいですよ」とは言われないんじゃないかと思いますので、おとなしく行くことをおススメします。
また、説明会の会場に入る前に失業保険の受給に必要な書類「雇用保険受給資格者証」を渡されるのですが、そこには失業保険金額などが載っているので、早い人はそこで自分がいくら貰えるのか算段をつけることが出来ます。ただし、人によってはその辺の情報が「未定」となった資格者証しかもらえない場合もありますので、あまり期待はしすぎない方が賢明です。(詳しくは後述)
Q2 そんなに重要なのか
Q1で仰々しく書いてしまいましたが、内容はただ動画を見て壇上の偉い方のお話を数分聞けば終わりです。説明会前後に渡される書類は重要なのでなくさないようにしなければいけませんが、それだけです。
Q3 いつ、どこで行われるのか
離職票を持ってハローワークへ行き、求職申込と受給資格の決定(離職後失業保険の受給のためにハローワークへ申請に行くこと)を済ませた際に、失業保険の受給申請の担当さんから日付と場所を聞くことになると思います。
求職者はお客様というわけではありませんので、私たち側に日付や時間を指定する権利はなく、特別な事情を除いて、ハローワーク側から指示された日に行くことになります。だいたい申請から1~2週間の間に行われる説明会へ行くよう言われるようなので、私用を入れないようにしておきましょう。
場所については、参加する人数を収容できるところかつ説明動画を流せるところが条件になるようで、ハローワーク以外の施設を利用することもあるそうです。
私はそのパターンで、ハローワークから20分くらい先の市民図書館に併設された小さなコンサートを行えるようなホールで説明会を受講しました。
所要時間は、私が参加したものだと1時間半程度でした。
Q4 持っていくもの
Q3と同じタイミングで、ハローワーク職員さんより「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」というものを渡されて、それを含む当日の持ち物についても説明を受けると思います。
・雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり
・身分証明書
・筆記用具(マーカーもあると便利)
・A4サイズのファイル
A4サイズの用紙が入るファイルがあると便利です。ハローワークによっては当日必要書類をファイルに入れた状態でくれるところもあるようですが、そういったものをくれなかった場合は、貰う書類が多いのでまとめて入れられるものがあると非常に便利かと思います。
Q5 参加できない場合は
まず、日時や場所を説明された時点で参加が難しいと判っている場合はその場で相談しましょう。
後日参加がむずかしいと分かった場合は、分かった時点でハローワークへ相談。当日、あるいは後日の連絡になってしまった場合も、できるかぎり早く連絡しましょう。
探すとちょこちょこ「説明会のことを忘れていて参加できなかった」という後日連絡のパターンはあるようなので、そこまで気に病まずに。
当日の流れ
直行直帰でOK
ハローワーク以外の施設で説明会が行われる場合も、事前・事後にハローワークへ立ち寄る必要はありません。指示された場所に行けばOKです。
私の参加した雇用保険説明会は、4/11に図書館横のホールで、午後14時~15時半まででした。受付は開始30分前からでしたが、どうせなら隣の図書館へ寄りたいなと思い、私は午前中から現地にいました。
数時間図書館を楽しんで、そろそろかなと思いホールの方へ行くと、渡り廊下に来たときはなかった机が設置されており、そこでハローワーク職員さんたちが来場者の名簿確認や書類の受け渡しをやっていました。
雇用保険説明会が頻繁に行われているものだらか、ハローワーク職員さんたち、ホール側の受付さん、警備員さんに至るまで、対応は慣れっこのようで、求職者が迷うことも列が混雑することもなく、とてもスムーズでちょっと感動してしまうレベルだったのが良い思い出です。
説明会が終わった後も、職員さんたちはそこで質問がある方の対応などをしていましたが、質問などがなければそのまま素通りで帰っていいですよ~と案内してくださる方もいました。
いちいちハローワークに寄る必要がないのは本当に助かりました。
説明会の前に書類の受け渡しなどがあるので、時間には余裕をもって並ぶこと!
一般的には、開始30分前から受付をして会場に入ることが出来るようです。会場に入る前に、列に並ぶよう誘導され、順番に名前等を確認されてから、「雇用保険受給資格者証」(※後述)というものと、その他用紙を何枚か貰います。後は、国民年金保険の案内の書類も貰いました。私はすでに切り替え済みなので関係ありませんでしたが、まだ会社員時代の厚生年金などから国民年金(1号被保険者)への切り替えを行っていない人は期限が迫っているので早く手続きしてください、ということなんだろうと思います。
書類を貰うまでに10分程度かかったと思います。私の場合は、4月のハローワーク繁忙期で説明会への参加人数も多い時期だったと思いますので、所要時間は参加人数等によりまちまちだと思いますが、早めに行く方が気が楽だと思われます。
雇用保険受給資格者証
説明会の前に受け取る書類です。申請日からこの日までの間にハローワークが作成してくれました。
上記の写真は私がいただいたものです。あきらかに赤の「未定」が多い。
これは、この日までに前職の賃金計算が間に合わず失業保険の手当額が未定となっている場合の資格者証です。私の勤めていた会社はお給料の締め日が14日で支給が25日です。働いていたのは3/31までですが、4/14にならないと最後のお給料が正式決定しないため、ハローワークへ報告ができず、従ってお給料をもとに算出される失業保険の金額もまだわかりませんという理由でこうなっています。
私はこういった情報を知らずに説明会に行ったので、渡されたときは少し驚きました。
列に並んでいるときに、名前を確認されて、ではこちらにどうぞと別の列へ連れていかれまして。そのとき「お伝えすることがありますので」ってだけ言われたんですよね💦
「えっ、私なにかやらかした?!」と内心とても焦りました。誘導された列には、私以外にも数人並んでらっしゃって、列の先で案内をしている職員さんの雰囲気も深刻ではなさそうだったので、そういうのを確認したら「ヤバいことではなさそう……?」と思い直せました。
それでも列の先で資格者証を渡されて、これこれこういう事情ですと説明を受けるまでは、なんの要件で別列に呼ばれたのかとソワソワしていました。
こういうことがありますが、別に特別なことではないようなので、皆さまは「ちょっとこちらへ」とか言われても落ち着いて行動してください(笑)
ここで仮の資格者証を貰った私が正式な資格者証を手にしたのは、初回認定日でした。5/9なので1か月近く後の話になります。支給額をできるだけ早く確認したいので未定のままは困るという方は早めにもらえるか相談してみてください。
正式なものが出来上がり次第、最短の認定日で差し替えてくれますし、仮の資格者証でもできることは変わらないようなので、これを貰うことになっても求職者側に落ち度はありません。
説明会は、ビデオを見ていればだいたい終わる
始まると、最初にハローワークの職員さんの挨拶があり、あとはビデオを見てくださいと言って早々に壇上から降りて行かれました。
そしてビデオが流され始めます。YouTubeにもアップロードされているものなので確認してみたところ、41分ありました。
内容はほとんど貰っている「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」に書いてあることです。
大事な内容といえば、これから認定日のたびに提出する「失業認定書」の書き方、自分の認定日の探し方、就職が決まった場合に対象となる再就職手当のことなどです。
分からなくなったらしおりの方を読めばいいので、そこまで真剣に聞く必要はありませんが、活字より音で聞いた方が理解しやすいタイプの方は、41分ガマンして聞いて、なんとなく今後の流れを掴んでおくといいと思います。
失業認定申告書
私は、説明会の会場に入る前に渡されましたが、人によっては申請のときに貰っていたり、会場を出たあとに渡される人もいるかもしれません。
次回の「初回認定日」より必要になる書類です。説明会の中で、どのように書いて提出すればいいのかがわかると思うので、それに従って記入してください。
ちなみに、雇用保険説明会は、【3.失業の認定を受けようとする期間中に求職活動をしましたか】の下の【ア 求職活動をした】に〇をつけ、右上の【(ア)公共職業安定所又は~職業紹介等】へも〇、それから黒い太枠内の「活動日」に説明会の日付を書いて、【1.初回講習】に〇をつければOKです。
初回講習の場合は、2回目の活動は不要なので、次回はこれで認定が受けられる(はず)です。
説明会中ヒマであれば、かけるところは全て書いてしまいましょう。
認定日の見つけ方
もらった「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」の表紙に認定日(型-曜日)という項目があり、そこに数字と曜日の組み合わせがあると思います。
これは、貴方の認定日はこの(型-曜日)で振られていますよというもので、今後の認定日をしおりのどこか(巻末にあることが多いよう)にあるカレンダーで確認できるようになっています。
注意事項として、ここに記載されている数字は【第〇曜日】という意味ではありません。例えば、「粗大ごみを出していい日は第4木曜日ですよと地区で決まっている」というように使われることのある言葉ですが、ハローワークの型(数字)はそれとは一切関係なく、
それが意味するのは、「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」の「認定日カレンダー」で振られている数字のことです。
このように1から4が繰り返し割り当てられており、例えばこのカレンダーで【1-水曜日】を割り当てられている場合、1/3、1/31、2/28が認定日となります。【3-金曜日】であれば、1/19、2/16、3/15で、この法則に従ってその後の月のカレンダーでも自分の認定日を確認することが出来ます。
私の場合は、【3-木曜日】で、4月のこれに当たる日が離職票を持って申請に行った日でした。その後4月に3が振られた週はなかったので、次の5月のカレンダーの【3-木曜日】である5/9が初回認定日であることが分かります。
というようなことを音声で説明されるので、読んでも分からなければ説明会で流れるビデオを見て認定日を確認しましょう。
ちなみに、どうしても分からない・自信がないという場合は、初回認定日はおそらくしおりの表紙に書いてあります。次回の認定日もハローワークによっては「今日が認定日の人の次回の認定日は〇月×日です」と書いたボードなどを作ってくれているところもあると思いますので、そういったものを参考にすれば、案外分からないままでも乗り切れるのではないかと思います。
一番確実なのは、職員さんに相談して、職員さんにカレンダーに〇をつけてもらう手ですかね。
説明会は、とりあえず参加すればそれでよし!
しおりなどを忘れても参加とみなしてくれる……はず!
内容もしおりに書いてある基本的なことなので、ぼぉーとしていてもさほど後々への障りはないと思います。正直私はビデオが始まって早々に意識を手放しました。寝てはいないんですが、心ここにあらず。適当に考え事をしながら時間が過ぎるのを待っていました。
これは私の意欲が低いだけなので、再就職手当などを狙っている方は自分の場合はどの規定に当てはまるのかなど考えることはいろいろ出てくると思います。
まぁしかし、寝ててもバレないくらいの雰囲気です。すくなくとも、免許の違反者講習(受けたことないですが)や学校の授業のような、真剣な取り組みを求められる場ではなく、おとなしく聞いていればそれでどうにかなります。
1回分の求職活動になるのは大きいですし、あまり堅苦しく考えず、行くだけ行ってみてください。
次回は初回認定日の話になります↓