この記事を読んで分かること
・4回目の失業保険認定日の実録。実際にハローワークに行って手続きしてきた著者の行動、感想などが分かる
・今回は強い台風の接近日に認定日が当たったため、台風の中で認定日を受けた体験談。強い台風が来た場合、ハローワークがどんな対応を取るのかなどが分かる。
・失業保険の日額が変更になった。いつどのくらい変更になったかが分かる。
この記事を書いている筆者の情報↓
これまでの流れと4回目認定日
前回までの話を読んでいる方は、この見出しは丸々飛ばしてください。
前回の話はコチラ↓ 最初から読みたい方は右の全体まとめのリンクからどうぞ↓
これまでのあらすじ
ブログ筆者は、2024.3/31をもって退職し、4/1より無職になりました。
前職への在職期間は9年間で正社員。退職理由はいわゆるプチFIREという、金銭に余裕をもって無職期間を楽しもうというふわっとしたものだったため、「自己都合」に分類されます。このことから、雇用保険の基本手当(失業保険)は、90日分で、給付が開始されるまでに給付制限期間が2か月あります。
なお、再就職の意思は全くないわけではないですが、経済的にひっ迫していないので退職後1年は無職のままでいる方が好都合という状況です。そのため、失業保険受給期間での再就職の可能性は低く、もらえる失業保険は全てもらう算段です。
退職してから、ハローワークの申請日必要な書類が届くまでに少し間があるので、私がハローワークに受給申請をしたのは、4/11のことでした。そこから説明会に参加して、 5月に初回認定日。この時点では2か月の制限期間を終えていないので、手続きはいろいろしたものの、お金は一銭も入ってきていません。
私は自己退職のため、4/18~6/17に2か月間の給付制限がありました。そのためお金を受け取れるまでがより長く感じましたが、6/18からは失業保険の算定期間になり、7/4に6/18~7/3の16日分の失業保険を受け取ることができました。
金額等は、2回目の認定日の記事で掲載しています。
7/4~7/31は3回目の認定日にその分の失業保険を受け取れる期間ですので、8/1にハローワークへ行ってもらってきました。(前回の記事参照)
今回(8/29)は、8/1~8/28の期間の分の失業保険の認定です。
※上記のカレンダー、日付、認定日の間隔は、ブログ筆者に限ったものです。手続きのタイミングなどによって日付は前後します。
8/29認定日のための求職活動実績
失業状態を証明するためには、「私は無職ですが、再就職する意思はありますよ!」ということを証明するために、「求職活動実績」を期間内に最低2度作らなければいけません。
今回の場合は、8/1~8/28の間に実績を作っておく必要があります。
今回の私の求職活動実績は以下の2つ
・8/1の認定日にハローワークへ行ったついでに受けた職業相談
・8/21にハローワークに行って受けた職業相談
前回までの求職活動は、職業相談+オンラインセミナー各1回でしたが、今回は職業相談を2回にしました。私の住まいは所轄のハローワークからそれなりに距離があるので、「バリバリに就職活動してるわけでもないのに何度も行きたくない」と思っていたのですが、近くに用事を作れたのでそのついでにハローワークへ寄ってみました。
実は初夏に健康診断を受けたのですが、その結果、尿に血液が混じっておりまして再検査を言い渡されました。再検査の結果は問題なく、再検査言い渡しの時点からなんとなく原因に心当たりがあったので、自分でも対して心配はしていなかったです。
そのため、再検査のためにどこかの泌尿器科を受診しなければいけないけど長く通うことはないだろうから、どうせならハローワークの近くの病院で受けて、ついでに求職活動実績を作ってこよう!
と、余裕のをぶっこいた計画を立てました。これで長期通院になっていたらさぞ電車代がかさんだことでしょう……(笑)
そんな経緯で、8/21に2つの用事を作ることで電車代を節約しつつ、オンラインセミナーより短時間で終わる職業相談を受けてきました。
これで認定日のための求職活動実績は達成です。セミナーだと外出不要でも2時間程度かかるのに比べて、移動時間さえ除けば2回で10分もかからないのが職業相談のいいところですね!
ハローワークの込み具合や自宅との距離、心理的ハードルなど、人によってどの求職活動が楽に達成できるかは違うと思いますが、職業相談×2は全体の中では楽な方だと思いますので、よければ参考にしてみてください。
なお、職業相談の最中には変わった出来事はありませんでしたので、詳細は省きます。
求職活動実績についての詳細が知りたい方は、ページ上部リンクの失業保険についてのまとめのページから該当の内容の記事を見つけてみてください。
認定日実体験。認定日当日、くそ台風。
非常に強い台風10号が接近した日が認定日だった
私に割り当てられた4回目の認定日は2024.8/29。この日は、非常に強い勢力をもって日本列島を見事になぞるようにして縦断するコースを進んできていた台風10号が、九州に上陸した日でした。
今回の台風の特徴
・翌日の30日が一番住んでいるところに接近するという予報。
・29日午前中の時点で傘が裏返るほどの風と、外に出たら下着まで濡れる雨
・ニュースでは災害報告、警報発信が相次ぐ
・29日午前中の時点で、29日午後、および30日の交通機関運休、商業施設臨時休業決定
・福岡の堅牢な砦、西鉄バスも運休決定
・午後には近所のスーパーもコンビニも明かりがついていなかった。
結局、私の住んでいる地域の雨風は29日が一番ひどくて、30日には勢力が弱まってただの雨程度になったものの、2024年の中で今のところ一番騒がれた台風です。
29日時点で30日の休業を決めてしまった施設が多く、各交通機関やハローワークも例外ではなかったので、この2日間に認定日や説明会があった人は大変だったと思います。
私は、なんとかハローワークへ行って認定を受けることができました。
このような日が認定日でしたので、今回は認定日の詳細というよりも、台風の中のハローワーク手続き実体験として読んでいただければ幸いです。
朝、外に出たくないレベルの雨風
家を出る前(朝)
・電車は止まっていたが、バスは動いていた
・ハローワークがいつも通り開いているかは不明
・災害を理由に認定日をずらせるのかも不明(私の場合ずらせる条件に当て嵌るのかが不明)
あめかぜが強い。
28日時点では、沖縄県への被害はあったものの、住んでいる場所はどんより曇り空という程度で、むしろ猛暑続きの中では福音にすら感じる過ごしやすい日でした。
この日までの気象予報では、29日夜間~30日が最も被害が多きいという予報だったため、29日時点の普通電車の運休予定などもなく(30日はバスを含め計画運休の予定が立っていました)、私も「明日の認定日はどうにかなるかな」と思っていました。
しかし、日付が回って29日になった後はだんだん風が強くなり、私は夜中から早朝にかけて風が玄関ドアを叩く音で何度か目を覚ましました。
窓ガラスや停電の心配をしながら、やはり気になるのは認定日のこと。
軽くネットで検索してみたところ、グーグルマップ上はハローワークの営業時間などはいつも通りの表示、8時前に調べたこともあり、所轄ハローワークのサイトでも本日開いているのかは確認できず。唯一見つけたものとして、地域の厚生労働局からは以下のようなお知らせが(8/28更新)
重要なお知らせなんだから、2行で済ますな
正直分かりにくいです。ハローワークは営業するのか、事前の連絡は必要なのか、後日来所するだけで全て丸くおさまるのか……。朝の時点で発表されている情報だけでは、詳細が分かりにくいので不安でした。
私の場合は、ハローワークへ行くための電車は朝の時点で運休であったものの、バスが動いており(本数は減っていた)、認定日の変更可能な条件に当てはまっているかは微妙でした。
そのため、とりあえず一旦ハローワークへ行ってみようと決めて、朝8時台に玄関ドアを開け……
速攻で心が折れました。
早朝の時点で玄関ドアがドンドンいう強さの風なので当然と言えば当然なのですが、ドアを開ける時点で外からの風圧でドアが重く、隙間から外に滑り出たら即座に雨の弾丸……エレベーターに乗るまでの間で心が折れて、ハローワークへ認定日変更相談の電話をかけることにしました。
しかし、ハローワークへの電話もなかなかつながらない。
初めて電話をしたのですが、私の住まいの所轄のハローワークの場合はフリーダイヤルではありませんので通話料金が発生します。また、とにかくアナウンスが長かったです。
最初の時点で流れるアナウンスが1分ほどあり、該当する要件の番号を押したらそこからまた新たなアナウンスが……、それを乗り越えてもすぐオペレーターとつながるわけではない。
突然の台風でハローワークには質問や相談が殺到しているのは間違いないでしょう。電話がつながらないのは理解できます。しかし、理解できるからこそ、もうすぐ繋がるだろう待ち続けることができず、結局アナウンスを含めて5分くらい経った時点で、バスの時間が近づいていたこともありリタイア。
雨に打たれてでも、行動する方を選びました。止まっているのが苦手なんです。
時刻表通りにバスがくるかも、ハローワークがいつも通り営業してくれているのかも賭けでしたが、ラッキーなことにどちらも大丈夫でした。
数分だけ遅れてきたバスに乗ると、仕事へ行く方々で満員状態でした。どこかに捕まることもできない状態でしたが、なんとか立っているスペースを確保し、いつもは電車で行っているので意識したことがなかったバス停からハローワークまでの道順をバス内で調べていました。
ハローワークは午前中だけ営業していた
ハローワークに行ってみて
・認定日の手続きは普通にできた
・午後から閉庁の情報を手に入れた
・労働局からこのことがお知らせされたのは夕方(閉庁の可能性はお知らせされてた)
ハローワークは開庁時点では全ての部署が通常営業していたようでした。この日説明会があったのかは謎ですが、あったとしたら午後なので中止になっていそうですね。
ハローワーク内の空気はいつも通りなので、私もこれまでの認定日と変わらず専門のブースへ行き、必要書類を提出。
認定を受けるまでの待ちスペースには、8/1に来た時よりは少し多めの人数がいました。ハローワークに着いたのが9時過ぎだったので、おそらくみなさん閉庁しないうちに!と早めに来たんでしょうね。
いつも通りに少し待ったら名前を呼ばれて、認定作業が終わったことを伝えられましたが、ここで1つ変わったことが。
失業保険の日額は、8月下旬に変更になることがあるらしい!
台風の中の営業で担当職員さんも忙しそうでしたので、なぜそうなるのかなどの詳細は聞けていませんが、とりあえず「失業保険の日額は8月に変更になることがある」らしいです!
私の場合は、失業保険の基本手当日額がUPしました
5,717円→5,768円 51円/日の値上げです!
1日の金額はさほど大きくありませんが、月額(28日分)の手当額は前回より1,500円ほど上がりました。嬉しいサプライズです。
これって減るパターンもあるんですかね。そこまでは聞けなかったので、不安な方は事前にハローワークにお問い合わせしてみてください。
苦労してハローワークまで来ましたが、着いてしまえば10分も待たず手続きを完了することができました。
しかし、手続きが終わって1階に降りると、総合受付の前にこんな張り紙が……
間に合ってよかった……。
何がこわいって、現地でこの張り紙を見れば閉庁時間について知ることができますが、ネットには乗らなかったことです。福岡労働局・ハローワークからのお知らせとして各ハローワークの台風対策(閉庁する時間等)をネットに掲載したのは午後5時頃でした。
昼過ぎに来た方はどうしたんだろう。
家に帰るまでが認定日です
認定が無事終わってハローワークの外にでると、行きより風が強くなっていました。
バスについて改めて調べてみると、朝の時点で順次運休と報じられていたものが、○○区間は運休しました・○○区間は〇時発便最終とする予定ですと具体的なものに変わっています。
私の利用するバスは、12時過ぎを最終として、29日午後・30日終日の運休が決定していました。
まぁ、これから帰ることに支障はきたさないので、胸をなでおろしてバス停へ。
バス停に着くまでに風がひどくて傘がひっくり返ったり、レインコートを着ていないので傘で防御できない下半身が横殴りの雨にさらされてパンツまでびしょぬれになったりしましたが、どうにか無事にハローワークの認定を終えて帰宅することができました。
自宅とハローワークの距離によっては、ハローワークに来れても帰宅が難しい場合もあるでしょう。
交通機関が次々に運休していくのもそうですし、車なら安全かと問われると、台風の勢いによっては車で出かけることも難しい場合もあると思いました。実際8/29は風が強く、このままもっと台風が近づけば自動車の横転も発生するんじゃないかという勢いでした。(ありがたいことに、この後しばらくして勢力が弱まりました。)
台風の中の認定日を終えた感想
台風=行かなくていいではない ので、お知らせを読んだり相談するべき
ハローワークからもらった「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」によると、
「所定の認定日に来所できない場合に、やむを得ない理由がある場合にのみ、特別な取り扱いとして認定日を変更することができます」と記載してありました。
この「やむを得ない理由」とは、就職やそれに関わる試験・講習、冠婚葬祭、疾病などですが、ここに台風を含む災害や交通機関の運休・遅延は含まれません。
しかし、上の方に画像を載せたように、私が今回体験した台風については、規模が大きかったためか認定日の変更を認める旨のお知らせが発表されていました。
確証があるわけではありませんが、今回の台風に関するお知らせと、これまでの台風後に発表されていたお知らせ文を検索して読んでみたところ、交通機関の運休発生や警報、ハローワークの臨時閉庁が発生する規模の台風については、開庁した後早め(次の認定日まで)に来所すれば、認定日を変更してくれることが多いようです。だいたいの場合は証明書類の提出なども求められていません。
ただし、原則認められていない特例のようなので、台風の規模によって対応は異なるはずです。都道府県の労働省ホームページかハローワークのホームページ等にお知らせが掲載されていなければ、事前にハローワークへ電話相談することを強くおススメします。お知らせが掲載されていても、自分が認定日を変更してもらえる条件に当てはまっているか分からない場合は、相談した方が良いと思います。台風が強くなってくると閉庁するので、お早めに。
事前の連絡を取ることができなかった場合は、ハローワークへ行けるようになったらとりあえずすぐ行って相談しましょう。
台風でハローワークが閉まった場合の案内がホームページに掲載されるのは遅め
今回私が体験したものだと、労働局の各ハローワークのページや、X(旧Twitter)などのSNSに閉庁のお知らせが記載されるかは、そのハローワーク次第。
労働局のお知らせにはその件のハローワークの閉庁有無、いつまでの閉庁かなどがまとめて発表されるものの、その情報が掲載されたのは閉庁から5時間後でした。
突然のことだったので仕方がないとは思いますが、認定日なのにハローワークへ行けない人たちにとってはやきもきする時間が長いですし、行ったら閉まっていたというすれ違いも起こりやすいシステムだと思いました。
台風がひどくなる前にある程度の対応についてお知らせしてくれてはいますが、ちょっとフワッとしているというか、「閉庁する可能性があります」程度のお知らせで、その場合の認定日の取り扱いについては簡潔すぎる上に、「詳細は各ハローワーク窓口に」と責任をぶん投げています。その各ハローワークについても、場所ごとにお知らせの詳しさはまちまちでした。
例えば上記のような感じ。
このスクリーンショットは、8/30時点で撮ったものです。で、数日後には通常運転の案内に戻っていて、台風で認定日に来れなかった人への詳細な手続き案内などは見つけることができませんでした。
都道府県ごとに違いはあるでしょうが、素早い情報伝達は期待しない方がよさそうです……。
私は運がよかった
朝の時点で雨も風も強かったですが、外を出歩くのに危険を感じるほどではなく、交通機関も出発前に帰宅時間までは動いている予定であることが分かっていました。
ハローワークが開いているかは、実際に行ってみるまで分かりませんでしたが、運よく午前中は通常運転で問題なく認定を受けて帰ってくることができました。
正直、大きな台風でこんなにスムーズに行くことは稀だと思いますので、認定日に台風などの災害が発生したときは、自分の命を最優先に行動してください。
波乱万丈でしたが、ある意味思い出に残る認定日となりました。
これで残りは9月の5回目の認定日のみとなりますが、ちょっと予定に変更がありましたので、次回は「認定日に私用でハローワークへ行けない場合の話」となります。