ひとり旅2日目 【壊したメガネの修理と市内観光】

 ひとり旅2日目。1日目の夕方にメガネを尻でふんづけて壊してしまったことで、急遽市内へ戻ってきました。

 この日は壊れたメガネを抱えて市内に戻って来たときにはどうなるか不安でしたが、結果としてこの後2万8千歩あるく、新潟市内満喫日となりました。メジャーな観光地からあまり行く人のないところにも行ってきたので、新潟市内の観光を考えている方は参考にどうぞ

10時過ぎ 新潟市内へ到着。メガネ屋さんへ

 1日目に泊まったホテルのシャトルバスで送ってもらい、10時過ぎに新潟市内へと到着。1日目のお昼に少し歩いたので初めての場所ではありませんが、その時はメガネ屋さんに行く必要が生じるとは思ってもいなかったので場所をチェックしておらず、お土産屋さんと主に地元の方が利用するようなショッピングモールがどっちもある新潟駅構内の道に迷いました。
 1回目的のメガネ屋さんを通り過ぎてしまって、戻らなければならないことに気付かず別の道を探してしまい到着が遅くなりましたが、どうにか新潟駅1階のショッピングモールに存在するzoff(全国展開しているメガネ屋さん)を見つけました。

 私のメガネは個人店で作ってもらったレンズ機能もりもりの8万円するメガネなので、購入した店以外で直してもらえるか不安だったのですが、店員さんに相談したところ、特別なパーツなどはなかったようで5分もかからず直してもらえました。よかった……!
 あらかじめ、旅行者で旅先で壊してしまったので購入したお店に行けないということは伝えていたので自店で何か購入してくれる見込み客でないことは承知されたうえで、スマートに対応いただけました。大変ありがたい!

 zoffは、20代前半に私もお世話になっていたメガネ店で、よく50%オフレベルの破格セールをしてくれているわりにかけ心地のよい良品質なメガネを提供してくれるので好印象を持っていたのですが、今回の件で特に印象が上がりました。視力が将来的に失明を意識する程度に悪くなってしまったのでメガネに課金する決意をして作成速度が売りのメガネ屋さんには行かなくなってしまったのですが、どこかで恩を返したい。まぁ、グーグルマップの口コミやこのブログで恩返し宣伝するのが限界ですけど(笑)
 ……年初に発売される福袋がおススメですよ!

11時 荷物を預けにホテルオークラ新潟へ

 メガネがあっさり直ったので、気持ちを「メガネ最優先」から「観光するぞ!」に切り替え。
 まずは、昨日荷物を持ったまま歩き回ってすぐに疲れてしまった反省を生かすために、本日泊まる予定のホテルへ荷物を預けに行きました。
 チェックイン前の荷物預かりは、対応していないところもあるようですが、ホテルオークラは前日に検索したところ預かり可でした。

 新潟駅から、昨日黄色いカレーを食べた万代シティ横を通って、萬代橋を渡ると、大きなホテルオークラ新潟がすぐそこです(※20分はかかりました)。

 1日目のお宿と比較してホテル要素の強いポーチを抜けると、すぐにホテルマンさんが声をかけてくれました。チェックイン前だけど荷物だけ預けたい旨を伝えると、お部屋に運んでくださるとのことだったのでお任せ。チェックインはせずに一旦ホテルを出ました。

 本日のお宿は、ホテルオークラ新潟 スタンダードシングル(禁煙)の一泊朝食付きプラン 7,781円。選考基準は、「新潟駅からまあまあ近い」「安い」「朝食のバイキングで新潟名物が出てくる」の3つでした。より新潟駅に近いアートホテルというお宿と迷ったのですが、ホテルオークラの方が聞き馴染があり安心感が強かったのでこちらにしました。
昨日のように大浴場はなく、この後夜遅くまで観光して、朝もチェックアウトの時間を待たずに出発したので寝に帰るだけのホテルになってしまいました。そのため、ホテル内に入っていた豪華なレストランやブティックは完全スルー。チェックインカウンターと客室と朝食会場しか利用していません。レビューとして薄味になってしまいますが、別にレビューのために旅行しているわけではないので。

 ホテルオークラ新潟は、いい意味で小ぎれいな客室で、必要なものが過不足なく揃っていました。客室の浴槽が大き目で11階のお部屋でしたが水圧強めだったのがgoodポイントです。
 朝食は目の前で焼いてくれるオムレツが目玉のようですが、新潟産コシヒカリの食べ比べ・新潟名物の甘いタレかつ・のっぺ・へきそばなど、各種新潟名物をここでまとめて食べられるというのが私の目的でした。しっかり食道楽をホテル内で満喫できたので、滞在時間が短いながらホテルオークラ新潟への満足度は高いです!

 では、話を戻して、新潟観光へ。

12時 徒歩新潟観光 みなとのマルシェ ピアBandai

 私は普段住んでいる場所の関係で海と縁遠いので、今回せっかく海に面した新潟県に来たからには海産物と海に触れたいと思っていました。
 その視点で、旅行前に観光地を調べていたところ、新潟駅・ホテルオークラ新潟どちらからも近い場所にみなとのマルシェという観光向けの市場があったのでそこにお邪魔することにしました。
 大きなリュックをホテルに預け、日傘とウエストポーチのみを装備(これめちゃくちゃ楽でした)。

 ホテルから10分ほど歩くと朱雀メッセというタワーのふもとらへんに、みなとのマルシェがありました。肉・野菜・魚の市場・お食事処と取り扱っている内容ごとに異なる建物内で取り扱っていますが、それらが軒を連ねてまるで長屋のような風情になっているのが面白い観光地でした。

万代島鮮魚センター

 目的だった鮮魚市場に入ってみると、魚の卸売り市場のような活気のある空間になっていました。市場としてだけではなく、奥の方には観光客向けの駅などで売っていそうなお土産(海鮮中心)が並んでおり、鮮魚コーナーとスナック売り場だけで構成されたスーパーといった感じでした。お土産系は結構ニッチなものも揃っていて、いろいろな魚の小魚スナックや出汁など、個人的に好きな料理に使える系統も揃っていました。鮮魚も含め購入しようか迷ったものの、送料が高い・これからも歩く予定でホテルに帰るのは面倒だったので、持ち歩きが楽そうなのどぐろのお茶漬けのみ購入。
 帰宅後にも新潟名物なのどぐろを楽しめたので、これだけでしたが購入して良かったです。
 1匹丸ごと売っているものが多いので、1人暮らしだと食べ切れない可能性があって購入を躊躇してしまいましたが、並んでいるお魚はどれも美味しそうでした。6月だと特に目立ったのがカニ・のどぐろ・あんこう……冬のイメージだったのですが、6月でも売っていました。
 今回はお昼に訪れてしまったのですが、1日の最後に訪れたら、併設されているお食事処で夕食をとって、夜食や朝食用のお寿司などを市場で買ってホテルへ帰るのも面白そうだったなと思います。

廻転寿司 佐渡弁慶 ピア万代店

  事前に調べて高めで人気の回転寿司と分かっていましたが、のどぐろのお寿司が食べてみたかったので、こちらで昼食をとることにしました。
 時刻は12時少し前。10組くらい待ったと思います。時間にして30分はかからないかったと思いますが、受付機で番号札を取ってしばらく待ち時間がありました。普段は並んでまで食べたくないという性格なのですが、旅行だと「せっかくだから」精神が発揮されて、気になったところには並んででも入ってしまいます。椅子に座れたので特に苦痛もなくのんびり待っていましたが、外は暑いし日射を遮るものも少ないので、外にまで行列が伸びたら待つ人は大変だろうなと思います。

 佐渡弁慶さんは、ちょっと変わった回転寿司屋さんで、メニューの価格帯は高めです。……というよりは、165円~484円の一般メニューに加えて手を延ばさずにはいられない1000円前後の面白メニューが目の前を何度も流れていく、と言う方が正しいです。回転寿司にこれあるんだ?!みたいな。
 私が食べた変わったメニューは、かねてよりの目的だったのどぐろと、ジャンボエビフライ、生ガキ。これに一般的なメニューを合わせて5皿で2,500円くらいのお会計でした。他の面白メニューだと、カニの足や、あわび、本マグロ大トロなど。ジャンボエビフライは本当にジャンボでしたし、生ガキは殻に入った状態で見栄えも整えられているので特に誘惑が強かったです。

 ただ、回転寿司なので仕方がないのですが、鮮度はそこまで良くないです。私は味覚に自信があるわけではないので信用はしなくていいですが、味もそんなに。
 エビフライは見た目は良かったのですが、衣がしんなりして固くなっていました。揚げなおしはしていないよう。お寿司も決してまずいわけではないのですが、広い店内でそれ以上に大量のお客さんを捌く人気店ですし、作ってから提供までにレーンを挟むので、少人数を丁寧に接客してくれるお寿司屋さんよりはどうしても鮮度等で残念な点がありました。味に関しては、チェーンの回転寿司よりはずっと美味しいですが、一皿1000円出せるなら回らないお寿司でもっと美味しいものが食べられると感じました。(※私が食べたタイミングはちょっと全体的にレーンを回っていたお寿司の鮮度が落ち始めた時間帯だったような気がします。回転寿司の醍醐味を味わいたくて、直接注文せずにレーンを回っていたお寿司だけを食べていたので、それで満足度が落ちたのかも。)

 メニューが面白いですし、店内は綺麗で活気があるので、観光地としては楽しいですが、ほぼ確実に並びますし、回転率を上げるために食事の45分制限もあったので、ゆっくり食べたい人や板前さんの丁寧なおもてなしを受けたい方は、回らないお寿司屋さんも新潟にはたくさんあるのでそちらの方が向いているかもしれません。あと、安く済ませたい方や好奇心旺盛なお連れ様がいる場合も、お会計が膨らんでしまう可能性が高い誘惑が多いお店なので、ちょっと考えた方がいいかも。

 ちなみに、カウンター席が多く、回転率も高いので雰囲気としてはチェーンの回転寿司に近く、1人で入るのに抵抗はなかったです。おひとり様にはおススメ。

1時 万代島ビル ばかうけ展望台とパノラマカフェ

 予定より早くみなとのマルシェを出ましたが、この後の予定は全く決めていなかったので、その場でグーグルマップを立ち上げ、一番近くに見えている高いビルに行ってみることにしました。

 本当はビルの中に入っている美術館に行ってみたかったのですが月曜日なので休館でした。しかし代わりに展望台で新潟の景色をたっぷり楽しめて、いい思い出になりました。

 万代島ビルに行く道には、I♡NIIGATAのモニュメントがあります。新潟駅の近くにも同じ文字のモニュメントがありますが、ここにはホワッツマイケルという漫画の主人公である猫がこっそり描かれています。昔の漫画なので知らない方も多いかもしれませんが、私は幼少期に親の本棚からとって読んでいたので、マイケルは親しみのあるキャラクターです。新潟にゆかりがあったのは、モニュメントを見て知りました。
 コミカルでおじさんクサいのに愛らしい魅力を持つ楽しい漫画なのでおススメです。

 ビルには、日航ホテルや美術館、領事館など様々な施設が入っており、階数は31階まであります。今回は行き当たりばったりでしたが31階の展望台へ。
 「ばかうけ展望台」というビルの四方からの景色を無料で堪能できる(一部カフェに入らないと見れない場所とスタッフルームになっている区域もあります)お得で素敵な場所です。
 私が行ったときは手ぬぐい展がひらかれており、天井に色とりどりの手ぬぐいがなびいていました。
 大きなガラスの前には、海洋ごみの問題などに触れた展望台から見える場所で起こっている問題を指摘したボードもあり、勉強にもなる場所です。どの県でもごみ問題は深刻ですね……。

 展望台の一角には、お土産屋さんとカフェもあります。お土産屋さんは小さめのスペースで、だいたいのものは新潟駅でも買えますが、お菓子系が揃っておりかわいらしいスペースになっていたことに惹かれて、私はここでいくつか買い物をしました。
 「舞すがた」という金平糖のようなみためのあられ(あられにグラニュー糖と練乳・抹茶・生姜などの味付け各種をまぶした和菓子)が特に見た目が可愛らしくて美味しかったのでお勧めです。800円程度で大きいものがあり、それはいくつかの売店で見かけましたが、ここには150円の小さい版もあるのでお土産にはそちらの方がおススメです。また、誰かに渡すために購入する場合は、新潟駅のポン酒館コンプレックス等の別のお土産屋さんに、可愛い絵柄の缶入りもあるのでそれもおススメです。(お得度的にはシンプルなパッケージの方が断然お得です)

 カフェの方は、一般的なカフェメニューが楽しめます。カレーやパスタ、ソフトクリームなど。イートインスペースは展望台の一角となっており、カフェを利用すれば座ってゆっくりと新潟の景色を楽しむこともできます。
 ちなみに、この展望台の名前は「ばかうけ展望台」です。行ってみる前は何か個性的な展望台なのかと少々警戒していましたが、なんのことはない、普通のスッキリとした展望台です。じゃあ何が「ばかうけ」なのか。それはカフェに行くと分かります。(※そのときのメニューによっては分からないかも)

 カフェでソフトクリームを食べようかと思い、お土産の購入ついでに注文しようとしたところ、メニュー名が「ばかうけソフトクリーム」になっていました。
 「なに?」と思ったものの普通に美味しそうな濃厚系バニラソフトクリームの写真が載っていたので、深く追求せずに注文。確か600円程度でした。
 そしたら店員のお姉さんから、「ソフトクリームにはばかうけがセットになっていますので、こちらの籠から好きな味を選んでください」と言われて籠を見せられました。
 そこで理解したのですが、ばかうけというのは、スナック菓子の名前でした。見た目はハッピーターンに似ています。いろんな味があって、冒険した味の地域特産品ではなく、日本人なら大抵の人の口に合うおいしいスナック菓子です。私は、ここでしか食べられない味ではないと感じたので個別に購入はしませんでしたが、パッケージに描かれているキャラクターは新潟ならではなので、キャラクターが好きな方や、お配り用の大量購入に最適だと思いました。
 ホテルのシェフ監修らしい見た目もお味も美しいソフトクリームに庶民的なスナック菓子という、どうにも奇妙に思える取り合わせのセットではありましたが、どちらも美味しかったので、ある意味堅苦しくなくていいのかもしれません。美しい景色と一緒にゆったりとカフェタイムを過ごすことができました。月曜日で美術館が閉館していることもあってか、カフェにいる人は少なく静かだったのもよかったです。

3時 草団子休憩

 特に予定のない市内巡りは、続けて海に進路をとりました。
 別に特別な観光地があるわけではないのですが、ただただ海が見たいなぁという気持ちだけで決めました。この気ままで自分勝手な観光ができるところがひとり旅の醍醐味だというのが、だんだん実感として分かってきました。1日目のこの時間は重い荷物でへとへとになっていて楽しむどころではなかったので、本当に旅行が楽しくなってきたのは2日目からな気がします。

 海へ向かうために、展望台を降りて、海側へ。
 展望台下には草原が整備されていたので、ちょっと好奇心が沸いて寝そべって休んでしまいました。人目はなかったのでセーフ。展望台から見上げるのも、展望台を見上げるのも違った面白さがありました。

 ちょっと休憩をした後は、柳都大橋を渡りました。海だけ見てホテルに帰るには時間に余裕があったので、一番海水浴場に近い道ではなく、少し回り道を。
 昼食である回転寿司を早めに切り上げたので、スナックとソフトクリームを足しただけではお腹がいっぱいにならず、どうせなら新潟名物の草団子のお店に行ってみようと思い、橋を渡ってすぐの田中屋本店みなと工房という草団子を作っている工房へ寄りました。売店のショーケースに並んでいたのは5コ入りからでしたが、店員さんに尋ねてみたところ、1コから提供しているとのこと。味もたくさんありましたが、オーソドックスに粒あんを選んでみました。こしあんも好きですよ?
 イートインスペースは簡素ながらも、向かいに海の一部と先ほどまでいた展望台が見えて、贅沢な気分になりました。もともとお団子類はあまり食べないのですが、旅行パワーで食べに来てよかったと思えました。草団子、おいしいですが、硬めでもっちりしている分食べ応えがあって、ちょこちょこ食べ歩きをしていることもあり、1つで丁度よいなと感じました。工房に売店とイートスペースが併設されていますが、そこからでもガラス張りの工房内で草団子を作っている方々の現場を見ることができて、ここもいい場所でした。
 小さい場所ですし、平日なので混んでいません。

4時 新潟の海

 正直、ブログに書けることは何もありません。海です。
 私は海や山の中でせせらぐ川や滝を見ると無条件で心が浮き立つので、どこにでもある海ですが最高に楽しかったです。平日で海水浴シーズンには早いですが、意外とお子さん連れや魚釣りのために来ている方がちらほらいました。
 混んでいる賑わっているというほどでもないので、気ままに魚釣りスペースを散策してみたり、海岸を歩いてみたり。
 ゆっくり散歩して楽しみました。

 一応、展望台は新潟県の観光地として紹介されていますが、小さい展望台ですし、道が急な坂なので、海が特別好きではない人が観光地だからとわざわざ来るには適さないかなと思います。
 海までの道も、市街地・住宅街が続いているので、観光するところはあまりありません。車で海沿いをぐるっと一周ドライブするなら楽しいかもしれませんが、徒歩はきついです。
 新潟市にはレンタルサイクルもちょこちょこありますが、私はこれまでの道のり全て徒歩で行っています。私自身は最高に楽しかったと断言できますが、他人に同じ行程で徒歩散策するのはおススメできないと思いました。

5時 ホテルに戻る

  海から最短距離(グーグルマップ調べ)で30分ちょいでホテルオークラ新潟まで戻ってこれました。

 新潟市は、駅周辺は高いビルや大きなショッピングモール、観光地が近距離で点在していますが、萬代橋という駅から20分程度歩いた橋を渡ると、橋付近にホテルがいくつかあるくらいで、「新潟の中心」から「市民の生活の場」へがらりと雰囲気が変わります。海水浴場からホテルまではそういった住宅街と小さな個人店舗、5階建てくらいの建物が並ぶ通りを通るので、他県の生活の実態が知れて、観光地ではありませんが、私個人としては興味深い体験でした。

 ホテルではチェックインをしたら、カードキーを受け取って、指定された11階の客室へ直行。

 客室内は、シングルなこともあり非常にシンプルでしたが、1日目の宿より動線が上手く取り入れられており、動くのに不自由しないのであまり狭いとは感じずに済みました。
 とりあえず、砂浜を歩いて靴の中に砂を持ち込んでしまったので、お風呂場で砂を洗い落とします。海に行く予定はもともとはなかったので、サンダルやクロックスはもってきていませんでした。こういうところは、予定を練らない気まま旅の悪い面かな……と思いましたが、おそらく臨機応変に対応すれば問題ありません。海に来たけど運動靴しかない、なら、付近の店で購入するか、砂浜には入らないようにすればいいと思います。私は海水に足を付けたら気持ちよさそうという誘惑に負けました!!

 足の砂は取れましたが、この時点で2万歩ほど歩いていたので、疲れて30分ほど休憩しました。
 ベッドに寝転がると心地よい疲労感が襲ってきて、このまま何もせずに夜まで休んでいたいという気分になります。といっても、夕飯を食べていないので、このまま寝てしまうわけにはいきません(たぶん夜中に空腹で目が覚めますw)。

 私が本日の宿を新潟駅近くにしたのは、移動の楽さ目的に加えて、帰り時間を気にせず夜までゆっくり新潟名物を食べたいという気持ちもありました。
 食べるものまでは決めていなかったのですが、お昼に海鮮を食べたのでお肉が食べたくなっていて、じゃあタレかつかなと。あと、新潟駅の建物内に入っている「ぽんしゅ館」というお酒専門のお土産屋さんがあるので、そちらも目当てで、新潟駅に向かうことにしました。

夜6時 明日の新幹線の切符を購入

 6時少し前に、意を決してベッドから起き上がり外へ。
 何度か行き来した道の夜の雰囲気を味わいながら、新潟駅へとやってきました。

 腹ごしらえとどちらを先にしようか迷いましたが、ぽんしゅ館は9時まで開いていると聞いていたので、先に見つけたみどりの窓口へ。

 何度も繰り返してきたように、この旅行は私のそのときの気分でムリなく過ごせるようにした気まま旅です。
 そのため、新潟から東京を経由して九州に戻ることは決めていたものの、いつ東京へ行くかは決めていませんでした。
 6/12には東京の行きたかったホテルの予約を取っていますので、この日には東京入りしなければいけませんでしたが、明日6/11はホテルの予約を取っていないので完全にフリーです。
 本日は、月岡温泉の観光をする可能性もあったので(※メガネが壊れたのでできなくなった)、その場合は明日新潟市内を観光する予定でした。しかし、本日1日でだいたいの新潟市内観光ができたので、「もう東京行っちゃっていっか!」の気分。

 というわけで、新幹線の切符を購入。
 飛行機でも東京へは行けますし、所要時間は飛行機の方が短いようですが、飛行場までの移動と初日の飛行機の思い出があるので、今回は新潟駅→東京駅間を新幹線で移動することにしました。

 新幹線の料金は、飛行機と比べて早割の概念がありません。今はネット予約が発達してきたので、どこそこから予約すると安くなるというものもありましたが、正直差は数百円程度(今回の私のパターンに限る話なので、日付や行き先によって条件は変わると思います)。

 ネットだと登録の手間があったので、みどりの窓口へ。窓口と言っても、新幹線予約だけなら窓口へ並ぶ必要はありません。7、8人並ぶ窓口を横目に券売機へ。
 なんて余裕な雰囲気を醸し出していますが、実際のところ私が新幹線のチケットを自分で購入するのは初の試みです。
 新幹線での移動経験自体も少ないので、「自由席・指定席どっちにしますか?」という質問に、自由席を選んだ際に席を確保できるのか、どの程度空いているのかのイメージができず、日寄って少しだけ値の張る指定席を選択。その他、操作を行って、なんとか明日の11時頃新潟発の切符を手に入れました。
 画面の指示に従いながらなので操作自体は難しくありませんが、日頃から新幹線慣れをしていないと席や出発時間帯を選ぶ際にいちいち考えこんでしまいますね……。後ろに誰も待っていないタイミングで良かったです。

 切符購入後は、1時間ほどお土産店が並ぶところをぶらぶらでしていました。実際に購入するのは明日のため、今夜は下見。
 とは思いつつ、ヤスダヨーグルトの牛の模型や、昼間に見かけた「舞すがた」の缶入りバージョンのイラストなんかに目を奪われて、ついつい時間をかけてしまいました。

 ちなみに、みどりの窓口は、2階の新幹線乗り場を挟んで東と西に一か所ずつあります。私が利用した「新潟駅側みどりの窓口」は入り口を出ると目の前がお土産屋さんが並ぶ区域になっていましたので、ここまでの移動については至極スムーズでした!

 しかし、この辺のグーグルマップは、表示されているお店が階数ごちゃごちゃになってしまうんですよね。上のに張り付けている画像でも、いくつか1階のお店が表示されており、2階にあるお土産店のほとんどが表示されていないのでとても少なく見えます。
 ポイントが合えば階数を選択できるようなんですが、私はどうにもこれが下手で、次の目的地であるタレかつ屋さんとぽんしゅ館を探している際に勘違いをして迷ってしまいます。

7時 新潟名物タレかつと、ぽんしゅ館でお酒の試飲を!(理想)

 見出し詐欺です。7時から数十分迷ってタレかつは食べられませんでした(´・ω・`)

 タレかつは新潟でしか食べられないであろう県民色の強い味付けなので食べてみたかったのですが、残念でした。明日の朝食バイキングであることを期待です。
 新潟市のかつ丼は一般的な卵とじのかつ丼とは異なり、揚げたてのカツを甘辛い醤油ダレにくぐらせ、ご飯の上にのせたシンプルなタレかつ丼のことを指します。ガツンとしたソースの味ではなく、優しい甘さのあるタレ。慣れていないのでかつ丼と思って食べると違和感がありそうですが、おいしかったです!(次の日のバイキングでミニサイズのタレかつをいただけました。)

 これはさ迷いの中盤でたどり着いた、ぽんしゅ館が入っている新潟駅ビル CoCoLo新潟西 の1階です。目印にしているつもりだった店の階数を勘違いしてしまい、道に迷った結果、とりあえず外に出てきました。
 ここから2階へ行けるものだと思っていたのですが、残念ながらそれらしい入り口は見つからず。目の前に見えている居酒屋に入れば、ぽんしゅ館へ通じる道がありそうですが、通り抜けるためだけに入店する勇気はなく……。
 この時点で、7時20分程度。8時に閉店するタレかつをあきらめました。

 1階の中央部分には、市民の方が主に利用するスーパーなどがあったので、そこで適当に美味しそうなものを適当に購入。時間帯により20%か30%オフで買えましたが、新潟感は0の普通のお弁当です。

 どうにか9時閉店のぽんしゅ館だけは行ってやりたいとその後もさ迷い……何分だったか、8時を回っていたかも定かではありませんが、どうにかぽんしゅ館へたどり着きました!

お酒苦手でも楽しめるアミューズメント酒蔵・ぽんしゅ館!

 おくつま べてぃのお酒スペック
・お酒に弱い
・美味しいとも感じないが、お酒が飲めることへのあこがれは尽きないので、20代後半になってもたびたび挑戦しては体調不良になる。
・そんななのでお酒の銘柄にも詳しくない。
・お酒の弱さ:カシスオレンジ1杯で撃沈。吐き気と脈拍増加。度数15%の清酒おちょこ1杯で微笑い上戸、唇紫、30分程度で嘔吐のち気絶。正気と記憶は最後まで残っている。翌日は二日酔いでダウン。

そんな人でもぽんしゅ館は楽しめる?  →  楽しめます!

 ぽんしゅ館は、新潟県産のみならず全国各地の美味しいお酒を取り揃えている、新潟の観光地の1つとして知られるお店です。
 お酒関連のお菓子なども幅広く取り扱っており、新潟土産をたくさん購入できること、たくさんの日本酒の中からお酒に詳しい店員さんに相談して特に好みの1本を探せるなど、新潟駅にあることもあってアクセスもよく楽しいところです。
 中でも特に有名なのが、全国のお酒がおちょこ1杯ずつ楽しめる「唎酒番所」というコーナーです。
 私はお酒に強い方でもなく、自分用のお酒のお土産を購入する予定はありませんでしたが、この利き酒はせっかく新潟に行くならぜひやってみたいと思っていた場所だったので、たどり着けて本当に良かったです!
 

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 お土産は明日。今日は閉店まで1時間程度しかないことと、ただでさえお酒には強くない体質なのに、草団子以降お腹に何も入れていない状態で利き酒体験をすることから、「この後はまっすぐホテルへ帰る!」という決意をもって唎酒番所に挑みました!

 ぽんしゅ館の奥の方にある唎酒番所コーナー。ちょうどカウンターに店員さんがいらっしゃらなかったので、近くの店員さんに伺うと、すぐに専用のおちょこを用意してくれました。
 500円を払い、貸おちょことメダルを5枚入手。
 唎酒番所は遠目からは小さなコインロッカーが並んでいるような空間で、その小さなコインロッカー1つ1つがジュースサーバーのようにおちょこを置いてボタンを押すとお酒を注いでくれるようになっています。
 ボタンを押すためには所定の数のメダルを入れる必要があります。この辺はコインロッカーっぽいですね。必要なメダルの数はお酒によって違い、111種(2024年時点)のお酒から、好みのものを選んで最大5種試飲できるわけです。
 お酒の銘柄や味の特徴については、分かりやすい説明書きがされており、お酒についてなにも分かっていなくても、なんとなく気になるお酒を見つけることができます。

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 私はもちろんお酒に詳しくないので、説明書きを見つつ、そこまで度数の高くないものをいくつか選択。
 飲んだ全ての銘柄は覚えていないのですが、メダル2枚×2種・メダル1枚×1種で3種類のお酒を呑みました。一番好みだったのは、塩川酒造の「のぱ」という銘柄。
 度数の高くない、辛口ではなくフルーティーな風合いが好きな方に向いている銘柄だと思います。

 私はアルコールに敏感なので、お酒を呑むとだいたいまずアルコールの独特な風味が口に広がり、場合によってはその風味がいつまでも口の中で消えず、後から味覚に響く味がぼやけてしまうお酒が多いです。安物だからというわけではなく、料亭で出される米の純米酒など(仕事でいただく機会がありました)でもそうなることが多かったので、「酒の味が分からない」と揶揄される体質なのだと自分で理解しています。
 なのでどのお酒を口にしても一番に頭に浮かぶ感想は「アルコールぅ~~~(顔をしかめながら)」という感じ。そんな私でも、「のぱ」を飲んだ瞬間「『水みたいに飲める』ってこういうことか!!」という今まで知らなかった感覚を知ることができました。アルコールの風味は確かにするのですが、のぱ以外のお酒が水道の蛇口をひねったときの勢いで”アルコールだ!”を感じるのに比べて、のぱは優しく流れる川のせせらぎ。
 人生で初めて、飲めるかもしれないお酒を見つけた瞬間でした。

来てよかった~~!

 しかし、残念ながら購入は叶わず。
 唎酒番所で飲めるお酒は、ほとんどが店内で扱っているお酒ですが、そのサイズは銘柄によってさまざま。大きな一升瓶はたいていの銘柄で用意があるようですが、私の場合この後東京へ行くことと、配送サービスは使いたくなかった(どうでもいい個人のこだわりです)ので、人に渡すお土産も含めてコップ2、3杯分程度の小瓶のお酒を探していました。
 のぱは残念ながら一升瓶のみ。迷ったものの、「飲める」と「その後の酔い方と二日酔いの程度が軽い」は=ではなく、後者がまだ分からないということから保留にしました。
 その後、他のお酒も試飲しましたし、いろいろな条件が重なったとは思われますが、ホテルに帰ったあと最初に書いたスペック程度の酔い方をしたので、購入は見送りました。この系統の味で、アルコール度数がもう少し低い日本酒を探してみたい……!(のぱは9~15%程度)

 とりあえず、行けなかったら心残りになりそうだったぽんしゅ館の利き酒体験ができて、閉店時間も迫っていたので、急いで退店して、中心部なので9時過ぎでも人通りの多い道を歩いてホテルに戻りました。
 帰り道の途中からうすうす感じていた酔いの気配は、必死で買ってきたお弁当を胃に送り込んだ後で発現しまして、まぁ後はお察しください。一口飲んでダメだと思ったものについては申し訳ないがそこまででリタイアさせていただいていたこと、のぱについてもおちょこ全ては呑んでいないので、3杯合計でおちょこ半杯くらいしかアルコールを摂取しておらず、お酒の合間の口直し用に設置されていたお水もたくさん飲んでいたので、翌日の二日酔いはありませんでした。やったあ……。

10時 就寝

 というわけで、あらかじめ立てていた予定がほとんど無い中で、行き当たりばったり観光を楽しんだ1日でした。3万歩近く歩いたので、この日が一番歩いたかな。
 もっと計画的に回る・バスを利用する・レンタルサイクルかレンタカーを利用する等すれば、もっと楽に回れたと思いますが、徒歩が好きなので、私自身はこれで満足です。

 明日は東京へ移動となりますし、お酒も回ってきていたので、ホテルに帰った後は客室に直行。早めに就寝しました。

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