・失業保険をもらっている最中の方向けの記事。
・「初回認定日」を終えた後何をすればいいのか、すぐに次回のための求職活動実績をこなしたい方へ送る筆者の実体験の記録です。
私は、2024(R6)年5月9日に失業保険の初回認定を受けました。これまでの経緯は、こちらをご覧ください。【FIRE日記】失業保険初回認定日【準備編】・【FIRE日記】失業保険初回認定日【当日・認定編】
この記事は、ハローワークで認定を受けた後、次回に向けて行うことを紹介します。
結論から言えば、認定を受けたその足で、職業相談をしてからハローワークを出れば、初回認定日当日に1つ実績を達成できますよ、という話です。私の体験談を交えて詳細を紹介していますので、詳しく知りたい方は、このままご覧ください。
求職活動実績の消化は、初回認定日当日から行える
準備編から予定していましたが、私は、失業保険コーナーで初回認定を受けた後は、職業相談を受けることにしていました。理由は、できるだけ早めに次回の認定日に必要な2回分の求職活動実績をクリアしておきたかったからです。
初回認定日当日は赤が「今日」になります。今日から次回認定日までに所定の求職活動実績をつんでおかなければ、次回の認定が行われず、給付が先延ばしになってしまいます。私の場合は、初回認定日が5月9日。自己都合退職のため2か月間の待期期間(失業保険の支給対象外の期間)が発生します。次回の認定日は7月4日で、この前日の7月3日までに、2回分の求職活動実績が必要になります。
求職活動実績は、私が強く早期再就職を志望していれば、意識していなくても勝手に達成するものだと思いますが、私の場合は、あまりやる気がありません。
したがって、求職活動実績は忘れないうちに消化しておきたいと思っています。
おあつらえ向きに、認定日当日にハローワークでこなせる求職活動実績がありましたので、そちらを消化していきます。
それは、ハローワーク内で行われている「職業相談」という代表的なサービスです。
職業相談とは
「職業相談」とは、ハローワークで職員さんと1対1で、就職について相談ができるサービスです。相談できる内容は、一般的な求職活動の進め方や履歴書等の書類の書き方・添削から、その地域の求人傾向など様々なことを相談できます。
1回受けてみた感想として、相談して得られる回答の精度やサポート力には対応にあたった職員さんの能力によりけっこう違いがあるように思いましたが、それはどこでも同じですし、大手の職業斡旋サイト等に比べるとハローワークの職員さんは自分が住んでいる地域の特色について詳しいようです。東京と地方では就労条件や求められるスキルの程度が違いますし、その地域では募集が多いので狙い目という職業がある可能性もあります。そういった視点の違いがあるので、本気で就職を目指す方についても、受けておいて損はないかなと考えています。
また、私の「いかに簡単に活動実績を消化するか」という視点においても、職業相談は非常に優秀だと思います。(本当は持ってはいけない視点ですが(笑))
求職活動実績として認められるのは以下のようなものです。数年前までは、求人の検索も実績として認められていたそうですが、さすがに簡単すぎたのか、現在は下の8つのいずれかをこなさなければいけないようになっています。
この中で私が、「あまり再就職する気はないけど失業保険はもらいたい」という視点でオススメするのは、
・②のハローワーク内で行える職業相談(最短3分程度)
・⑤のうちの、大手就職サイトが行っているオンラインセミナー(1~3時間程度のものが多い。中には1時間いないのものも)
が万人にお勧めできるものだと思っています。実際に私も、次回の認定日にはこの2件を1回ずつこなして実績を達成しようと思っています。
ハローワークにさえ行けば数分で達成できる職業相談が一番お勧めですが、同日の相談では1つしか実績のハンコをもらえませんので、ハローワークが近くにない方はリクルートやdodaといった就職支援サイトが開催しているオンラインセミナーを受講するのも手です。
就職相談をしてみた
ここからは私が初回認定日に初めて就職相談を利用してみた実体験日記です。
初回認定を受けたのが隔離された失業保険コーナーでしたので、いったん総合受付に戻りました。【FIRE日記】失業保険初回認定日【準備編】で書いたように、前日に「最短の質問で職業相談を乗りきってやる」という予定でしたので、事前に本気で応募する気はないけれど私の立場で応募してもおかしくない求人をハローワークのインターネットサービスで検索しておき、スクリーンショットをとっておきました。
具体的に言うと、事務職の経歴を持っているので、医療事務のお仕事をチョイスしました。適当に用意すればいいとはいえ、あんまりにも高望みだったり、未経験で飛び込むには度胸のいる職種だと、職員さんから突っ込みが入ったりして面倒だし、迷惑をかけると思いますので、いい塩梅のものを選びましょう。分からない方は、未経験歓迎の営業職あたりを選ぶといいかなと思いました。
総合受付で、「職業相談をしたいのですが」と伝え、番号札をゲット。後は呼び出されたら窓口に行って、
「この医療事務の求人が気になっているのですが、現在何人申し込んでいるか分かりますか?」
「ーー(確認中)ーー 現在は〇人申し込まれていますね。おくつま様も応募されますか?」
「あー、いえ。先ほど見つけたばかりの求人なので一旦考えてみます。ありがとうございました」
の3言で終了の最短ルートが野望でした。
しかし、アドリブの効かないコミュ弱のため、結果的に10分ほどの相談になってしまいました。
呼び出されて窓口へ行くと、優しそうな女性の担当者が。挨拶して座ると、担当者から「おくつま様は初回のご相談ですねー。ハンコ押しますので資格者証をご提出ください」と。
おそらく総合受付で提出しておいた「ハローワーク受付票」から情報をとって、あらかじめ彼女の手元のパソコンに私の情報が出るようになっているようです。流石にお役所仕事も便利になってきているようです。私が勤めていた会社はこれよりもう少しアナログだったのでうらやましく思いました。
ただ、画面に申請日に申請した情報(希望の職種や給与、前職等)が映った状態での面談になりますので、真面目に活動していない人は質問内容に矛盾が出ないように気を付ける必要があるとも思いましたので、心当たりのある方は私と一緒に気を付けましょう。
私の場合は、窓口に来た時に「雇用保険受給資格者証」の提出を求められ、相談開始時点で求職活動実績1回目をこなしたというハンコを押してもらえました。押し忘れがあってはいけないですしありがたいですね。私はハンコを貰った際、「もうこれで後は何質問しても実績扱いになるんだ……」と思いました。求職意思が薄くて適当に活動をしようとしているくせに、いざそれが通ると「これでいいの?」という気持ちになってしまう矛盾……。小心者です。
用意していた求人を出そうかと思いましたが、このハンコを押している間に、担当者から「今活動はどのように行っていますか?」とお尋ねが。
「実はまだ全然手を付けていなくて。……転職サイトを使おうかとも思っていますが、1か月はハローワークが紹介した求人からの就職しか再就職手当の対象にならないとお聞きしたので、タイミングを迷っていて」
と、思わず言い訳をしてしまいました。これで話が求職活動の話になってしまい時間をとられることに。
ただ、豆知識は手に入れられたので、少し気になっていたことがスッキリして良かったです。言い訳に使ったのは、再就職手当の支給要件である、「給付制限を受けた者は、待機満了後1か月間についてはハローワークまたは届け出のある事業者の紹介により就職したものでないと再就職手当の支給対象にはならない」という項目でした。私の場合は申請日が4月11日でしたので、おそらく4月19日~5月18日の再就職だと対象外だったのかなと思います。具体的な日付の確認は行わなかったので参考程度ですけど。
「もう登録して構わないと思いますよ。サイトに登録しても次の日に就職が決まることなんて早々ないと思いますので、応募して書類選考後に面接して……と考えたら、対象にならないことはほぼないと思います」
というお答えをいただいたので、再就職手当の要件については早くから活動していても満たす方が多いようです。
そのあとは、一旦流れが求職活動の期間等に流れてしまったため、どうせならと思って2、3つ気になったことを聞いてしまいました。平均的な就職までの期間だとか、全国展開している就職支援サービスとハローワークの違いだとか。その間に職員さんは求人検索を行って、お勧めの求人を出してくれましたので、結局その内容を聞いて、「検討します」と受け取って終了となりました。
それでもあまり真剣に質問を重ねたりはしなかったので、10分もかからずに終了しました。話しやすい方が担当となったため長引いてしまいましたが、近くのブースの盗み聞きをした限り、1つの要件をサッと済ませてすぐ相談終了というのも全く問題ないようです。「〇〇の書類ください」「はい、ーーこちらですね。書き方は大丈夫ですか?」「大丈夫です」という感じで終了していました。
初回認定日を終えて
認定時間を間違えるというハプニングがありましたが、おおよそスムーズにこなせて、ハローワークに滞在した時間は1時間と少しでした。込み具合にもよると思いますが、慣れた職員さんたちが次々と処理していってくれますので、一般的に病院の待ち時間よりは短いんじゃないかなと思います。
ハローワークに直接出向くのは面倒ですし、特に給付制限がある場合は初回認定日はもらえるものがないので虚しい気もしますが、総額で言えばかかる労力や交通費をでっかく上回る金額がもらえますので、割のいい仕事と思って、これからも忘れないように認定日に出向きたいと思います。
「私の場合」の紹介ですので、参考になったか自信がありませんが、少しでもハローワークで認定を受けるのが初めてで不安という方の力になれていたら幸いです。